4月11日、気候技術企業のアルカディアは、5,000万ドル(80億円)を調達したと発表した。本調達資金は、同社のコミュニティ・ソーラー・プログラムの拡大と、エネルギー・データ・プラットフォームの新たなユースケースを可能にするAIベースの製品イノベーションの支援に使用される。
2014年に設立されワシントンD.C.を拠点とするアルカディアは、消費者、企業、開発者がクリーンエネルギー・ソリューションにアクセス・拡大できるようにすることを目的としたエネルギーデータ・ソリューションを提供している。同社のソリューションには、地域の太陽光発電所に接続することで、家庭や企業がソーラーパネルを設置することなく再生可能エネルギーにアクセスできるようにするコミュニティ・ソーラー・サブスクリプションや、顧客の解約防止、割り当て管理、請求と送金、ユーティリティ・データ交換、顧客サービスとエンゲージメント、レポーティングを含む開発者向けソリューションなどがある。アルカディアは現在、2GW以上の太陽光エネルギーを管理しており、20万戸以上の住宅と2500以上の組織が太陽光発電所に接続している。
またアルカディアは、国際的なユーティリティ・データ・ベースのArc Platformを提供し、エネルギー使用量、コスト、ユーティリティ・データに関するアカウントとメーター情報をオンデマンドで一元管理することで、企業がエネルギー・ソリューションを構築し、持続可能性の目標を達成できるようにしている。APIベースのソリューションでは、炭素報告目標、エネルギー・コスト予測、太陽光・蓄電・電化プロジェクトの価値の理解、負荷シフトや料金最適化に基づくコスト削減、エネルギーと水道の自動請求書管理などを実現する。
本資金調達ラウンドの投資家には、新規投資家としてマッコーリー・アセット・マネジメントが運営するファンドが含まれ、マッコーリーのシニア・マネージング・ディレクターのグレッグ・コールマンはアルカディアの取締役に就任した。また、過去、アルカディアの資金調達ラウンドを主導したJ.P.モルガン・アセット・マネジメントのほか、エナジー・インパクト・パートナーズ、ボックスグループ、G2ベンチャー・パートナーズ、キャンバークリーク、トライアングルピーク・パートナーズ、ブロードスケール・グループなどの既存投資家も含まれる。アルカディアはまた、J.P.モルガンとの3,000万ドル(45億円)の新規融資枠の締結も発表した。
【参照ページ】
(原文)Arcadia raises $50M to accelerate product innovation and fuel continued growth
(日本語参考訳)アルカディア、製品イノベーションの加速と継続的成長のために5000万ドルを調達