ネクサンプ、普及加速のため約802億円を調達

ネクサンプ、普及加速のため約802億円を調達

4月10日、分散型太陽光発電とエネルギー貯蔵ソリューションの開発・運営会社であるネクサンプは、5億2,000万ドル(約802億円)を調達したことを発表した。この資金調達は、同社が新たな市場に進出し、再生可能エネルギーと貯蔵能力を構築することで成長を加速させることを目的としている。

2007年に設立されたボストンを拠点とするネクサンプは、太陽光発電資産の導入と運用に注力しており、プロジェクトの開発、設計、建設、融資、保守、運用など、太陽光発電プロジェクトのライフサイクル全般にわたって能力を発揮している。同社は現在、約80,000の顧客にサービスを提供し、1.5ギガワット以上の発電容量と建設中のポートフォリオを維持している。

今回の資金調達を発表した声明の中で、ネクサンプは、今回の新たな投資は「全米における再生可能電力に対する需要の急増を反映したもの」であり、「クリーンエネルギーへの移行を進める上で、公益事業規模のインフラと信頼性の高い分散型電源ソリューションのバランスをとる必要性が不可欠である」という投資家の評価が高まっていること、そしてコミュニティ・ソーラーが業界で最も急速に成長している分野であることを反映している、と述べている。

ネクサンプは、20以上の市場で数ギガワットのプロジェクト容量を開発中だという。同社は、今回の新たな資本は、国内プロジェクトパイプラインの展開を促進し、新規および既存市場での事業拡大と開発業者との提携を加速させ、発電および消費者主導型サービスの継続的な成長を促進するために使用されると述べた。

今回の投資は、既存の投資家であるダイヤモンド・ジェネレーティング・コーポレーションとジェネレート・キャピタルとともに、マニュライフ・インベストメント・マネジメントが主導した。

【参照ページ】
(原文)Nexamp Raises $520M to Power Clean Energy Mission
(日本語参考訳)ネクサンプ、5億2000万ドルを調達し、クリーン・エネルギー・ミッションを推進

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る