トヨタ、約231億円の気候ソリューション・ベンチャー・ファンドを設立

トヨタ、約231億円の気候ソリューション・ベンチャー・ファンドを設立

4月10日、自動車大手のトヨタ自動車は、ベンチャーキャピタル部門であるトヨタ・ベンチャーズが、気候変動や環境持続可能性ソリューションに特化した新興企業への投資を目的とした新ファンド「トヨタ・ベンチャーズ・クライメート・ファンドII(TVCF II)」を立ち上げたと発表した。

この新ファンドは、2021年に設立されたToyota Ventures Climate Fundに続く、トヨタ自動車による2番目の気候変動に特化したベンチャーキャピタルファンドである。Climate Fundのパートナーであるリサ・コカが率いる最初のファンドは、再生可能エネルギー、バッテリー、エネルギー貯蔵、炭素回収・除去・利用、水素ソリューションなどの分野でソリューションを提供する18社に投資した。

トヨタ・ベンチャーズによると、新ファンドは最初のファンドの進捗を基に、トヨタの気候ニュートラル目標に沿った分野で破壊的な技術やビジネスモデルを開発する新興企業を探し、気候変動と闘い、環境の持続可能性を促進するソリューションをターゲットとする。

新しい気候変動ファンドは、AI、ロボティクス、モビリティ、クラウド、量子コンピューティングを含むディープテクノロジー分野の新興企業に焦点を当てたToyota Ventures Frontier Fund IIと同時に立ち上げられた。

【参照ページ】
(原文)Toyota Ventures Raises Another $300 Million to Expand Early-Stage Investments in Frontier Technology and Climate Solutions
(日本語参考訳)トヨタ・ベンチャーズ、フロンティア技術と気候ソリューションへの初期段階投資を拡大するため、さらに3億ドルを調達

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る