EYがサステナブル・ファイナンス・ハブを立ち上げ

EYがサステナブル・ファイナンス・ハブを立ち上げ、金融機関が新たなESG報告や規制要件に対応できるよう支援

4月5日、プロフェッショナル・サービス企業のEYは、金融機関のESG規制および報告要件への対応をグローバルにサポートすることを目的とした、サステナブル・ファイナンス・イノベーション・ハブの新設を発表した。

ダブリンを拠点とするこの新ハブには、今後数カ月で、環境、社会、ガバナンスの柱にまたがる40人のスペシャリストが加わる。そして、EYアイルランドの既存の金融サービス・サステイナブル・ファイナンス・チームの3倍以上の規模となる。同ハブには欧州、アジア太平洋、米国のサステナビリティの専門家も加わる。

EYアイルランド・金融サービス・カントリー・リードのコリン・ライアン氏によると、金融サービス業界は、早ければ今年中に開示期限を迎えるなど、規制要件の高まりに直面しており、新ハブの立ち上げは、「企業がより効果的に活動報告を行えるようサポートし、クライアントが進化する規制環境に確実に準拠できるよう支援する」という。

EYによると、このチームは、生物多様性と自然、EU規制、国際目標などの分野に特に重点を置き、ESG報告に関するアドバイスを顧客に提供するという。

EYは、グローバルな顧客需要の高まりに対応するため、今後1年間で2桁の収益成長が見込まれると付け加えた。

新拠点はEYアイルランドの金融サービス部門パートナー、ショーン・マクヘイル(Sean MacHale)氏が率いる。

【参照ページ】
(原文)EY launches Global Sustainable Finance Innovation Hub in Dublin to accelerate ESG progress for financial firms
(日本語参考訳)EY、ダブリンに「グローバル・サステイナブル・ファイナンス・イノベーション・ハブ」を設立 金融企業のESG進展を加速

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