ルルレモン、回収炭素によるリサイクル製品を発表

3月8日、アスレチック・アパレルのルルレモン・アスレティカは、限定版のパッカブル・アノラック・ジャケットを発売すると発表した。このパッケージでは酵素によってリサイクルされたポリエステルを使用し、回収された炭素から生産された同社初の製品で、同社は繊維リサイクルと循環型エコシステムの構築に向けた取り組みにおける「重要なマイルストーン」と表現している。
ポリエステルはルルレモンにとって最大重量の素材であり、製品に使用される全素材の3分の1強を占めている。同社は、2025年までに少なくとも75%のリサイクル・ポリエステルを調達すること、2030年までに優先素材、つまり従来の生産と比較して環境や社会的持続可能性の成果や影響が改善された素材、そして循環型エコシステムを前進させるエンド・ツー・エンドのソリューションで製品を100%製造することなど、一連の持続可能な素材に関する目標を設定している。

今回発表されたジャケットに使われているポリエステルは、サムサラ・エコの酵素を使ったリサイクルを含むバイオ加工技術と、イリノイ州に拠点を置く炭素回収・変換企業ランザテックの回収炭素を組み合わせたものである。

本発表は2月にルルレモンとサムサラ・エコが発表した酵素によって再利用したナイロン6,6を用いた製品の発表に続くものである。ナイロン6,6は現在、繊維業界でもとも広く用いられるプラスチックのひとつである。

【参照ページ】
(原文)Material World: Lululemon Uses Enzymes, Captured Carbon in New Jacket
(日本語参考訳)素材の世界:ルルレモン、新たなジャケットに回収炭素を使用

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る