PRI、2024年版報告書フレームワーク公表

2月14日、国連責任投資原則(PRI)は、5月からの報告開始に向けて、PDFおよびDOCX形式の報告フレームワーク・モジュール、報告ガイダンス、簡易ロジックなど、いくつかの重要なリソースを公表した。

2024年度の報告フレームワークは、報告書をより柔軟なものにすると同時に、加盟者がより的を絞った方法で責任投資活動を展開・進展させるための「進展の道筋(Progression Pathways)」の開発作業と並行して、今後の方向性を決定。Progression Pathwaysの共同設計プロセスに参加し、意見を交換することを奨励する。

2023年に報告書を公表したほとんどの加盟組合に関しては、報告書の提出を任意とする。また、2023年PRIに加盟し、2024年が猶予期間となる加盟国についても、引き続き任意とする。「昨年報告したが、最低要件を満たしていない」「過去2年間にPRIに加盟したが、2023年に自主的な報告を完了しなかった、または個人的に完了したのみ」に該当する加盟国については、報告が義務付けられる。2023年と同様、ネット・ゼロ・アセット・マネジャー・イニシアチブの一員である加盟者は、PRIまたはCDPに自らのコミットメントを報告することが可能。サービス・プロバイダーについては、報告は保留されたままである。

また、2023年に報告書を提出したすべての加盟国に対し、自動事前記入が導入される。報告ツールの指標の約97%が事前入力され、加盟者は、2024年の報告書を提出する前に、ツール内の情報が正確かどうかを確認し、必要に応じて回答を修正する必要がある。

【参照ページ】
(原文)PRI reporting: 2024 Reporting Framework now available
(日本語参考訳)PRI、2024年版報告書フレームワーク公表

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る