グリーン・スチール・スタートアップのエレメント・ゼロ、15億円を調達

1月17日、グリーン・マテリアル・プラットフォーム企業のエレメント・ゼロは、シード資金として1,000万ドル(約15億円)を調達したことを発表した。

2022年に設立されたエレメント・ゼロは、風力、太陽光、水力発電のような自然エネルギーで稼働可能な非水電解プロセスを使用して、鉄鉱石やその他の金属を炭素排出ゼロの純粋な金属形態に変換するための効率的なプラットフォームを提供している。同社によると、CO2を排出することなく、石炭やガスベースのプロセスよりも鉄1トンあたりのエネルギー使用量が30~40%少ないという。製鉄は、世界的にCO2を最も多く排出するセクターのひとつであり、同セクターからのGHG排出量は、世界の化石燃料使用による直接排出量の7~9%を占めている。

世界の海上鉄鉱石供給の55%近くを担う港に隣接するパースと西オーストラリア州北部を拠点とするエレメント・ゼロは、年間500万トンの鉄鉱石飼料を開発し、約270万トンの高純度鉄を生産する計画だ。

同社は新たな資金調達により、研究開発エンジニアリングおよびプロジェクト開発チームを成長させ、パイロット鉄プラントの開発を拡大すると述べた。

【参照ページ】
Element Zero Raises US$10M Seed Funding Led by Playground Global to Scale up Green Materials Platform, Decarbonize Iron and Other Critical Metals Production

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る