12月18日、ビジネスデータ・分析プロバイダーのダン&ブラッドストリートと気候データ・分析会社のクライメート・エンジンは、企業が気候関連リスクを理解し、それに備え、軽減することを支援することを目的とした新しいソリューション「D&B Climate Risk Insights」を発表した。
両社によると、新ソリューションは、サプライチェーンや金融情勢、保険業界に影響を及ぼす気候関連事象の頻度と深刻度から、世界的に企業に対する課題が増大している中で提供される。ダン・アンド・ブラッドストリートによると、同社のデータによると、2050年までに82%以上の企業が事業継続を脅かす極端な気候変動イベントのリスクを倍増させる可能性があるという。
また、ダン・アンド・ブラッドストリートのデータクラウドと、気候エンジンの地理空間衛星画像に基づく気候リスクデータを組み合わせることで、2億を超える活動中の事業拠点について、気候変動と経済的影響の関連性を明らかにし、企業が異常気象の影響に備え、それに耐え、事業の中断を回避する方法をよりよく理解できるようにする。
本ソリューションは、慢性的なリスクに加え、急性の物理的気候リスクに関する最新の知見を提供することで、気候関連の影響を予測し、回復の確率を算出するのに役立つ。これは、2050年や2100年の予測ホライズンを持つ従来の長期気候モデルでは満たされない、迅速な意思決定機能のニーズに対応するものである。
ダン・アンド・ブラッドストリートとクライメート・エンジンは、金融機関の融資・投資判断の強化、保険会社のリスクモデル、プライシング戦略、保険引受業務の改善、サプライチェーン関係者のリスク最小化および短期・長期の脆弱性緩和など、新ソリューションの主な使用事例を紹介した。
【参照ページ】
(原文)Dun & Bradstreet and Climate Engine Collaborate to Provide Unique Visibility into Climate-Related Business Risks
(日本語参考訳)ダン・アンド・ブラッドストリートとクライメート・エンジンが協業し、気候関連のビジネスリスクを独自に可視化