8月2日、PRI(国連責任投資原則)は、改訂中の署名機関の年次報告フレームワークの進捗状況を公表し、新しいフレームワーク(パイロット版報告書)は論点が残っていると判断し、2021年度の年次報告は中止し、次回の年次報告は2023年1月とすることを通知した。
PRIは、パイロット版報告書については、1,700人以上の署名者からフィードバックを得ている。
ほとんどの署名者は、新しいフレームワークの内容が、過去に比べて責任投資活動をよりよく捉えていると評価しているが、運用会社ごとに意見が異なり、いくつかの分野では注意が必要であったり、特定の署名者に適していなかったりすることが指摘されたと報告している。
さらに、多くの加盟者は、パイロットフレームワークの報告に必要な時間とリソースが高すぎると感じていたとも述べた。
その結果、PRI側の評価が遅延したことと、寄せられた意見を考慮し、次の報告期間の開始を2023年初頭まで延期するという決定をPRIは下した。
【参照ページ】
(原文) Reporting Framework pilot: next steps for signatories
(日本語訳)PRI、2021年度の署名機関年次報告を中止