住友化学、エタノールからプロピレン生成の実証設備建設へ

住友化学、エタノールからプロピレン生成の実証設備建設へ

10月25日、住友化学は、エタノールからプロピレンを直接製造する実証設備の建設に着手したことを発表した。本プロジェクトは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション(GI)ファンド事業」の支援も受けている。

バイオマスから生成できるエタノールは、持続可能な材料として認知度が高まっている。住友化学は、エタノールから主力化学品であるプロピレンを直接製造することで、バイオマスから原料を製造する事業の育成を目指す。

本プロジェクトでは、千葉工場にエタノールを原料とするエチレンの試験製造設備を設置する。また、住友化学独自のプロピレン新製法の開発にも取り組む。同社が期待を寄せるエタノールからのプロピレンの直接製造は、複数の中間工程を含む既存のプロセスに比べ、よりコンパクトでコスト効率の高いプロセスとなる。この方法には、副産物として水素を生産できるという利点もある。

【参照ページ】
エタノールからプロピレンを直接製造する環境に配慮した新プロセスの確立へ~GI基金事業の実証に向けたパイロット設備建設に着手~ | ニュースリリース | 住友化学株式会社 (sumitomo-chem.co.jp)

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る