英公的年金LGPS Central、ネット・ゼロ投資戦略を始動

10月16日、英公的年金基金LGPS Centaralは、資金調達排出量のネット・ゼロ戦略を発表した。本発表は、上場株式、社債、ソブリン債、不動産について、2050年またはそれ以前にスコープ1および2の炭素換算排出量(CO2e)ネット・ゼロを達成するという2022年初めのコミットメントに基づく。上場株式と社債については、2030年までにファイナンス排出量を50%削減することも含まれている。

本戦略は、気候変動に関する機関投資家グループ(IIGCC)が策定したネット・ゼロ投資フレームワークに基づいて構築された。国連におけるネット・ゼロ資産所有者連合が提供する目標設定プロトコルを含む多くの業界ガイダンス文書も参照している。

目標選定のマイルストーンとなったのは、2025年までに、既存の気候リスク・モニタリング・サービスに、民間市場の資産のカーボンフットプリントを追加するという野心であった。本目標を達成することで、2026年にはプール資産全体の資金調達による排出量を追跡できるようになる。カーボンフットプリントは、公的・私的市場双方において、スチュワードシップ・プログラムの投資先企業を選定する際にも重要な考慮事項となる。

【参照ページ】
(原文)Net Zero Strategy Launch
(日本語参考訳)英公的年金LGPS Central、ネット・ゼロ投資戦略を始動

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る