CDP、新たなTNFDフレームワークと整合させる意向を表明

9月18日、国際的な気候変動情報開示推進NGOのCDPは、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が新たに発表した枠組みに合わせる意向を表明した。

CDPは当初、気候変動、森林伐採、水の安全保障に重点を置いていたが、近年は生物多様性やプラスチック汚染などにも対象を広げている。2022年には、18,600社を超える企業がCDPを通じて気候変動について開示し、約4,000社が水の安全保障について、1,000社以上が森林について開示している。さらに7,700社が、生物多様性に関連する一連の質問に回答した。

CDPはすでにTNFDフレームワークとの整合性を模索しており、2024年から開示システムに反映する予定である。IFRSの気候変動開示基準S2の他、EUのEFRAG、ISSB、米SEC、その他世界中のイニシアティブや団体によって開発されている環境報告要件との整合性確保も目指す。

【参照ページ】
(原文)CDP announces intention to align with TNFD framework and drive implementation across global economy
(日本語参考訳)CDP、新たなTNFDフレームワークと整合させる意向を表明

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る