Unlink、航空カーボンニュートラルとした案件での募集を開始

8月24日、WEFのイノベーション発掘プログラム「Unlink」は、航空カーボンニュートラルとした案件での募集を開始した。関連するスタートアップの応募を幅広く募集している。

持続可能な航空燃料(SAF)グランドチャレンジは、米国エネルギー省(DOE)、米国運輸省(DOT)、米国農務省(USDA)、およびその他の連邦政府機関が協力して、SAFを商業規模で生産するための新技術を拡大するための包括的戦略を開発した結果である。

  • 従来の燃料と比較して、ライフサイクル温室効果ガス排出量を最低でも50%削減する。
  • 2050年までに航空燃料需要の100%を満たすのに十分なSAFを供給するという目標を達成すること。

SAFグランドチャレンジとSAFの増産は、米国経済のネット・ゼロ排出という目標に合致した形で航空部門の排出量を削減し、2050年までに航空部門を完全脱炭素化への道筋をつけるための、米国政府と民間部門による一連の幅広い行動において、重要な役割を果たすことになる。

DOE、DOT、USDAは、廃棄物の流れ、再生可能エネルギー源、またはガス状炭素酸化物(SAF)を原料とするドロップイン合成炭化水素燃料が、気候変動の危機に対処する上で重要な役割を果たすこと、および雇用と経済にとって重要な役割を果たすことを認識し、省庁間で最高レベルの協力と協調を確保するためにMOUを締結する。

MOUを通じて、DOE、DOT、USDAは、2050年までにSAFの生産を年間350億ガロンに拡大するという政府全体の野心的なコミットメントに必要な研究、開発、実証、展開を加速させるつもりである。2030年のマイルストーンとして、年間30億ガロンという短期目標が設定されている。

【参照ページ】
(原文)New Challenge Backed by Salesforce and Industry Leaders Aims to Accelerate Sustainable Aviation
(日本語参考訳)セールスフォースと業界リーダーが支援する新たな挑戦、持続可能な航空事業の加速を目指す

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る