5月19日、電子ソリューション企業のTDK株式会社は、子会社のTDKベンチャーズによる1億5000万ドル(約207億円)の新規資本による気候技術に特化したベンチャーファンド「EX1」の立ち上げを発表した。
2019年に発足したTDKベンチャーズは、材料科学、エネルギー/電力および関連分野を含む、ベンチャーキャピタルのポートフォリオにおいて一般的に存在感の薄い分野のイノベーションを支援するためにスタートアップ企業に投資し、健康・ウェルネス、次世代輸送、ロボット・産業、複合現実、より広いIoT/IIoT市場などのセグメントにおけるデジタルおよびエネルギーの変革を推進するビジョンを持っている。EX1は、TDKベンチャーズの3番目のファンドであり、同社の運用資産は3億5,000万ドル(約484億円)に達する。
EX1は、エネルギー転換を意味し、エネルギー転換、電化、脱炭素に焦点を当てたエネルギー、クリーンテック、気候技術の新興企業への初期段階の投資を対象とし、米国と欧州で展開する。
EX1は、TDKベンチャーズにとって初の欧州進出であることに加え、同社初のマルチLPファンドでもある。TDKの香港にあるリチウムイオン二次電池のスペシャリスト、Amperex Technologyは、新ファンドのリミテッド・パートナーとなる。
【参照ページ】
(参考記事)TDK Ventures launches $150 million Fund EX1 to invest in energy and climate tech startups USA – English