3月20日、国際的なカーボンオフセット基準管理団体Verraは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づくVerified Carbon Standard (VCS)プログラムにおける、稲作における水管理方法の調整によるメタンガス排出量の削減規格「AMS-III.AU」の使用を恒久的に停止した。
本手法の恒久的な停止の理由は3つである。1つ目はフィールド層別化のためのガイダンスが不十分だったこと、2つ目は亜酸化窒素排出量と土壌有機炭素蓄積量の変化に対する考慮、会計処理、モニタリングが欠如していたこと、3つ目はメタン測定実施のための標準化されたガイダンスが存在しないことであった。
Verraは、新たな企画として「VM0042 Methodology for Improved Land Management」に基づく米作企画を策定することも発表した。
【参照ページ】
(原文)Verra Inactivates UNFCCC CDM Rice Cultivation Methodology
(日本語参考訳)Verra、UNFCCC CDMの稲作メソドロジーを廃止