4月3日、Tescoは、英国の小売業として初めて、英国産の観葉植物に泥炭(ピート)を使用せず、二酸化炭素排出量を大幅に削減することを決定した。また、今年初めから、ピートを一切使用しない堆肥の販売も開始した。
ピートは、園芸業界で鉢植えの栽培に使用される最も一般的な資材だが、収穫時に大量の炭素が大気中に放出され、気候変動を加速させている。
この画期的な取り組みは、リンカンシャー州スポルディングにある英国有数の観葉植物サプライヤー、Bridge Farm Horticultureとのパートナーシップにより実現した。また、英国およびアイルランド共和国の泥炭地は、多くの希少な植物や昆虫、鳥類の生息地であるとともに、環境面でも豊かな恩恵をもたらしており、その保護にも貢献する。
Tescoは、毎年約4,000万本の植物を販売する英国最大級の寝具メーカーであり、今回の取り組みは重要である。
本変更により、Tescoは泥炭の使用量を年間9,000立方メートル近く削減することができた。これにより、これらの製品のカーボンフットプリントは、年間1,200トン以上のCO2e(二酸化炭素換算排出量)を削減し、75%の削減となった。
2022年4月、Tescoは気候変動に着目し、英国産の寝具植物シリーズで使用する堆肥からピートを取り除くという決断を下した。現在では、ピートの代わりにウッドファイバーや天然副産物を使用することで、Tescoの委託を受けてブリッジファーム園芸が栽培するすべての敷料植物に、期待される品質を実現している。
Bridge Farm Horticultureが供給するTescoの製品群は、すべてピートを含まない堆肥で試験され、品質や製品寿命に影響を与えることなく成功を収めている。
【参照ページ】
(原文)Tesco to go peat-free on UK-grown bedding plants and compost in major carbon-saving move
(日本語訳)Tesco、英国産の植木と堆肥の泥炭(ピート)フリー化で大幅な二酸化炭素削減を実現