EIT、EITキャンパス開設 気候・健康などのイノベーションスキル習得を支援

EIT、EITキャンパス開設 気候・健康などのイノベーションスキル習得を支援

1月10日、欧州イノベーション技術研究所(EIT)は、イノベーションとアントレプレナーシップを融合させた幅広い教育・研修へのアクセスを容易にする新しい取り組みとして、「EITキャンパス」を開始した。

新しい総合的なオンラインプラットフォームを通じて、EITとその9つのナレッジ・イノベーション・コミュニティ(EIT KICs)が提供する豊富な教育・能力開発プログラムにアクセスできるようになった。本プラットフォームで最初に紹介されるのは、気候、食品、健康、原材料の分野で、より環境に優しくより豊かな欧州へのスキル移行を支援するものである。今後、エネルギー、デジタル、農業、製造、アーバンモビリティ、文化、創造性など、他のテーマについても順次追加していく予定である。

EITキャンパスの教育活動では、新しいコースに加えて、これまで複数のウェブサイトに分散していたサービスも提供する予定である。

中高生はEIT Girls Go Circularプロジェクトを通じて、グリーンおよびデジタル移行に関連した技術および起業家精神を身につけることができる。
大学生には、イノベーション、起業家精神、創造性、リーダーシップに焦点を当てた優れた教育プログラムに与えられる品質証明書であるEITラベルを提供する。本ラベルのもと、EITは200の大学のネットワークを通じて、65の修士・博士課程プログラムを開発し、すでに4,500人以上の卒業生を輩出している。

これまでに、10万人以上の学習者がEITのオンライン教育活動に参加している。また、専門家学習者は、ディープテック分野で100万人の人材育成を目指す新しいEIT Deep Tech Talent Initiativeや、EU加盟国および業界パートナーと協力して電池サプライチェーン全体で80万人の労働者を訓練しスキルアップを図るEuropean Battery Alliance Academyなどの目標設定型能力開発プログラムからも恩恵を受けることができる。

高等教育機関(HEI)は、EIT HEI Initiativeを通じて、イノベーションと起業家精神の教育における学部を支援している。現在、290以上の高等教育機関と300以上の非学術団体が参加する50のプロジェクトが、EIT HEIイニシアティブの一部となっている。2021年だけでも、プロジェクトは9,900人以上の学生、教員、非教職員を訓練し、310社以上のスタートアップやスケールアップを支援してきた。

【参照ページ】
Launch of EIT Campus: better offer for entrepreneurial education

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る