欧州議会と欧州理事会、一般製品安全規制(GPSR)に暫定的に合意

11月29日、欧州議会と理事会で一般製品安全規制(GPSR)に関する最新の暫定合意がなされた。最終的な採択は2023年3月に行われると予想され、採択されれば、その18カ月後に新しい一般製品安全規則(GPSR)が施行されることになる。

一般製品安全規制(GPSR)は、20年以上にわたって施行されている。GPSDは、他の規制を受けないすべての製品のセーフティネットを構築するために設計された。GPSDの改定作業は、eコマースの導入に対応して開始され、本改定によってもたらされる変更は、デジタルサービス法に追加されることになる。

一般製品安全規制(GPSR)のハイライトは以下の通りである。

  • eコマース: オンライン・プラットフォームは、製品安全に関する窓口を一本化する必要があり、販売者を追跡することが求められる。当局は安全でない製品の上場廃止を命令することができる。
  • 責任者:企業は、販売するすべてのEU加盟国に責任者を置く必要がある。責任者は、当局に対して責任を負い、必要な書類や情報を提供する。
  • リコール:当局は、より効果的な製品リコールを要求するためのオプションを拡大する。消費者に返金、修理、交換を提供することで、返品率を高めることが目的である。
  • 技術文書:メーカーは、製品の安全性を証明する文書(製品の詳細、リスク評価、適合性を示すために使用した規格のリストなど)を作成する必要がある。これらは10年間保管しなければならない

【参照ページ】
(原文)Deal on EU rules to better protect online shoppers and vulnerable consumers

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る