英国の規制当局FCA、ESG委員会を発足

英国の規制当局FCA、ESG委員会を発足

12月13日、英国の金融サービス企業および金融市場の行為規制機関である金融行動監視機構(FCA)の理事会は、ESG問題の監視を支援し、FCAのESG戦略に助言することを目的として、ESG諮問委員会を設置したことを発表した。

昨年末にESG戦略を発表し、金融セクターが前向きな変化を促進し、ネット・ゼロ移行に貢献することを支援する規制当局の役割を定めて以来、本委員会の発足は、ESGに焦点を当てた規制当局の一連の動きの中で最新のものとなっている。最近の発表では、ESGデータと格付けプロバイダーの行動規範を策定するためのワーキンググループの設立や、投資商品の持続可能性表示とグリーンウォッシュリスクに対処するための開示要件に関する規則案の発表があった。

【関連記事】
FCA、取締役と執行役員のダイバーシティに関する情報開示の義務化を発表
FCA、投資家向けサステナビリティ開示とESGラベルの導入プロセスを先送り

FCAによれば、新委員会は、金融規制当局がその意思決定と行動に英国の気候変動目標を統合するという政府の期待に応え、関連する新たなESGテーマや問題についてのガイダンス、規制当局のESG戦略の策定方法についての意見を提供するなど、理事会のESG関連の責任遂行を支援するとのことである。

【参照ページ】
(原文)FCA announces ESG Advisory Committee to its Board
(日本語参考訳)英国の規制当局FCA、ESG委員会を発足

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る