11月29日、炭素市場に特化した商品とソリューションのプラットフォームであるRubicon Carbonは、正式に設立されたことを発表した。
本プラットフォームは、世界的なオルタナティブ資産企業であるTPGの支援を受け、気候変動に焦点を当てた投資戦略TPG Climate Riseとそのインパクト投資戦略であるThe Rise Fundから3億ドル(約400億円)の資本コミットメントを受けて立ち上げられている。
Rubiconによると、最初のエクイティ・ファイナンスでは、Bank of America、JetBlue Ventures、NGP ETPなどの投資家が参加し、総額10億ドル(約1,360億円)の資本コミットメントを目標としている。
本プラットフォームの設立は、炭素クレジットの需要が急速に高まっている一方で、市場の弱点や不均衡が明らかになりつつある現況を受けている。
温室効果ガスの排出を相殺するカーボン・オフセット・プロジェクトや関連するクレジットの需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想されている。企業や事業者がネット・ゼロの目標を掲げ、自社の絶対量削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスとしてオフセットに注目する傾向が強まっているからである。
しかし、炭素クレジットの市場には、流動性の欠如、プロジェクトの有効性を評価するためのデータの不足や一貫性の欠如といった問題がある。
Rubiconのプラットフォームは、こうした問題に大規模に対処することを目的としており、独自のキュレーションやポートフォリオの構築、モニタリングや分析の強化など、技術に基づくサービスを提供している。 Rubiconの最初の商品であるRubicon Carbon Tonne (RCT)は、自然由来と非自然由来両方の炭素クレジットへのアクセスを提供する。また、本商品は、高品質で検証済みの幅広く多様な炭素クレジットの所有目録(発売時点で2,000万トンのCO2e)に裏打ちされたものである。
【参照ページ】
(原文)Rubicon Carbon Launches as Next Generation Carbon Solutions Provider
(日本語訳)Rubicon Carbon が次世代カーボンソリューションプロバイダーとして発足