9月29日、三菱重工業は、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力と共同で今後の日本のエネルギー安定供給に向け、従来の加圧水型軽水炉にさらなる安全性を備えた革新軽水炉「SRZ-1200」のプラントのコンセプトを確立し、今後基本設計を進めると発表した。
「SRZ₋1200」は革新軽水炉のうち120万kW級の発電炉であり、地震、津波、竜巻等の自然災害への耐性、テロや不測の事態へのセキュリティー強化がなされているという。
そのメカニズムとして、プラントの状態に応じて自動作動する設備(パッシブ設備)である高性能蓄圧タンクや世界最新技術の溶融炉対策であるコアキャッチを設置する。さらに、非常時に放出される放射能量を低減し、影響を発電所敷地内に留めるためのシステムの設計にも取り組むという。
同社は、福島第一原子力発電所事故を踏まえて、メーカーとして既設プラントの再稼働、再稼働後の安全安定運転の実現を通じて継続的な安全性向上に努めていくとともに、カーボンニュートラル社会実現のために、革新軽水炉で社会貢献を果たしていくと述べている。
【参照ページ】
革新軽水炉「SRZ-1200」について