アシックス、低炭素排出のスニーカーを発売

 

9月16日、スポーツウェアメーカーのアシックスは、低炭素素材や技術、デザインにこだわったスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95」を本日発売した。

同社によると、GEL-LYTE III CM 1.95は、1足あたりのカーボンフットプリントがわずか1.95kgであり、現在市販されているスニーカーの中で最もCO2排出量が少ないスニーカーであるとのことである。

アシックスは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者と10年にわたるパートナーシップを結び、製品のライフサイクル全体におけるCO2eインパクトを正確に測定する方法を評価した結果、今回の発売が実現したと述べている。本研究により、製品のライフサイクルの4つの段階(素材、製造、輸送と使用、廃棄・リサイクル)において、省エネにつながる改善がなされた。

スニーカーモデルGEL-LYTE III CM 1.95の主な素材の革新には、カーボンネガティブ発泡体やリサイクル・溶液染色ポリエステルが含まれる。アシックスは、2030年までにポリエステルの100%をリサイクル原料から調達する目標を掲げている。また、テープ状の素材を使用した新しい構造を採用することで、より少ない材料使用量と製造段階での100%再生可能エネルギーの使用を可能にしている。

【参照ページ】
1.95kg CO₂eのカーボンフットプリントを実現 温室効果ガス排出量が最少のスニーカーを開発

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る