9月14日、炭素市場に特化した気候関連技術のスタートアップであるPatchは、5,500万ドル(約78億円)を調達した。同資金は、雇用・新規市場への成長・技術拡張の支援を目的としている。
このシリーズBの資金調達ラウンドにより、Patchがこれまでに調達した資金は8,000万ドル(約114億円)に達した。
温室効果ガスの放出を相殺するカーボン・オフセット・プロジェクトおよび関連クレジットに対する需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想されている。企業や事業者がネット・ゼロの野望を打ち出し、自社の絶対的排出量削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスを取るためにオフセットに目を向ける傾向がますます強まっているためだ。しかし、炭素クレジットの市場は、プロジェクトの有効性を評価するためのデータや一貫した方法の欠如という課題を抱えている。
Patchのプラットフォームは、企業が信頼性の高い炭素除去プロジェクトから簡単に炭素クレジットを購入するための透明性の高いインフラを提供する。また、気候変動対策事業の開発者に、事業を拡大するためのインフラを提供し、自主的な炭素市場での取引を促進する。
【参考ページ】
(原文)Patch Secures $55 Million to Boost Carbon Credit Platform
(日本語訳)パッチ、炭素クレジット・プラットフォーム強化のため5500万ドルを確保