環境省では、地球温暖化が進行した世界で同様の気象現象が発生した場合どのような影響がもたらされるか評価する事業を実施している。
7月2日の事業の中間報告では、世界平均気温が工業化以前(18世紀半ば頃)より2℃上昇(積極的な緩和策により将来の温暖化をかなりの程度抑制した場合)すると仮定した場合と、4℃上昇(現状を超える緩和策が行われず、温暖化の抑制ができなかった場合)すると仮定した場合についてパーコンピュータを用いたシミュレーションを実施した結果が発表された。
このシミュレーションの結果、地球温暖化が進行した世界では台風がより発達し、令和元年東日本台風通過時には氾濫を防ぐことができた河川での氾濫のリスク、沿岸や河川の河口付近での高潮による浸水リスクが高まることが示さた。