世界の排出権市場に投資するETFの設定について

世界の排出権市場に投資するETFの設定について

8月30日、TD Asset Management(TDAM)は世界のカーボンクレジット市場へのエクスポージャーを投資家に提供することを目的とした新しい上場投資信託、TDグローバル・カーボンクレジット・インデックスETFの立ち上げを発表した。

温室効果ガスの排出を抑制するカーボン・オフセット・プロジェクトおよび関連クレジットに対する需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想されている。これは、企業や事業者がネット・ゼロの目標を打ち出し、自社の絶対量削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスとしてオフセットに目を向ける傾向が強まっているためだ。

今回の新しいETFは、世界の炭素排出権取引市場の価格に連動するソラティブ・グローバル・カーボンクレジットCADヘッジ指数に連動することを目的としている。

TDAMによると、このETFは、炭素クレジットが歴史的に伝統的な資産クラスと低い相関を示すことから、投資家に分散効果をもたらし、成長する市場へのエクスポージャーを提供するとしている。

【参照ページ】
(原文)TD Asset Management launches new ETF focused on the growing global carbon credit market
(日本語訳)TDアセットマネジメント、世界的に拡大するカーボンクレジット市場に特化したETFを新規に設定

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る