Heineken、パッケージのカーボンフットプリントの8割を占めるサプライヤーがSBTiへの取り組みを発表

Heineken、パッケージのカーボンフットプリントの80%を占めるサプライヤーが科学的根拠に基づく排出量目標への取り組みを発表

7月21日、ビール会社のHeinekenは、同社のパッケージングにおける二酸化炭素排出量の80%を占めるサプライヤーが、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)に賛同し、またはその過程にあることを明らかにし、同社のサプライチェーンの気候変動への影響に対する取り組みにおいて重要なマイルストーンとなることを示した。

SBTiは、気候変動への対処と抑制という世界的な目標と、企業の環境持続可能性行動との整合性に焦点を当てた重要な組織の一つである。昨年、同団体は「ネット・ゼロ・スタンダード」を立ち上げ、ネット・ゼロ・エミッションを達成するための企業の取り組みを評価・認証するための厳格な基準を設定した。SBTiはまた、最近、承認された気候変動目標の基準を厳しくし、気候変動の最悪の影響を回避するために必要な、1.5℃温暖化野心に沿った目標のみを受け入れると発表した。

本発表は、 Heineken が5月に開始した「パッケージング・ザ・フューチャー」イニシアティブに続くもので、同社の上位50社のサプライヤーと協力してSBTiに参加し、承認された排出削減目標を設定し、100%再生可能エネルギーの使用を約束するプログラムだ。

昨年、 Heinekenは、2030年までに自社の生産を、2040年までにバリューチェーン全体を脱炭素化する目標を含む、一連の気候目標を発表した。同社によると、バリューチェーンの排出量は Heineken のカーボンフットプリント全体の90%を占め、そのうちパッケージングが27%を占めている。

同社は、ソーシャルメディアの投稿で、Ardagh Group、BA Glass、Ball Corp、Canpack、Crown Holdings、DS Smith、Klabin、BillerudKorsnäs O-I、Verallia、Vidrala、WestRockなど、すでにSBTiと目標を設定したいくつかの包装業者を取り上げ、他に約20社が参加を表明していることを明らかにした。

【参考ページ】
(原文)Heineken launches program to decarbonize packaging suppliers
(日本語訳)ハイネケン、パッケージングサプライヤーの脱炭素化プログラムを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る