Vanguard、初のインパクト・ファンドを開始

7月18日、世界最大級の投資運用会社であるVanguardは、初のアクティブ運用の株式インパクトファンドである「Vanguard Baillie Gifford Global Positive Impact Stock Fund」の提供開始を発表した。本ファンドは、幅広い市場をアウトパフォームし、かつポジティブな変化をもたらす可能性を持つ企業への投資を希望する顧客向けのファンドである。

今年初めに提案された本ファンドは、「Baillie Gifford Positive Change Equities Fund」を非課税で再編成することで組成された。2017年に開始された「Baillie Gifford Fund」は、社会的包摂、教育、環境、資源ニーズ、ヘルスケア、生活の質、世界の最貧困層のニーズへの対応など、ポジティブな社会変革領域を実現できるグローバルな高品質成長企業に投資している。

新ファンドは、引き続きBaillie Giffordのファンダメンタル株式リサーチとインパクト分析に依存し、グローバルな課題解決を推進する質の高い成長企業を特定するための当社のフレームワークを活用する。また、Baillie Giffordは、このファンドのインパクトレポートを毎年提供する予定だ。

本インパクト・ファンドの発売により、VanguardのESG投資商品は、除外審査を行った株式・債券ETFや、当社初のアクティブESG投資信託であるVanguard Global ESGセレクト株式ファンドなど6商品に拡大される。

【参照ページ】
(原文)Vanguard Opens Global Positive Impact Stock Fund
(日本語訳)Vanguard、初のインパクト・ファンドをローンチ

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る