Walmart・P&G・Eastman、PETリサイクルの新しい取り組みを支援

6月8日、循環型社会を目指すリサイクル・パートナーシップは、ボトルや食品包装に最も多く使用されているプラスチックの一つであるPETの循環型社会を目指す新しいイニシアティブ、「PETリサイクル連合」の立ち上げを発表した。

本連合には、小売業者、消費財メーカー、素材プロバイダーなど、パッケージングのバリューチェーンに関わる主要企業が参加しており、ウォルマート、P&G、イーストマン、インドラマ・ベンチャーズが設立運営委員として加わっている。

PETボトルのリサイクル率は25%強に過ぎず、多くのリサイクル施設ではボトル以外のPET製品を扱うことができないため、PETのリサイクル率向上は循環型社会を推進するための重要なステップと考えられている。

同連合は、PETボトルの回収率向上、地域のリサイクル回収プログラムにおけるPETトレイ・カップ・クラムシェルの受け入れ拡大、包装材メーカーへの新しい再生PET供給の解放、顔料入り・不透明PETのリサイクルシステム強化の4つの主要機会に重点的に取り組んでいく予定だ。

また、リサイクル施設に選別装置や関連設備への助成金を提供し、技術支援を行い、知識を共有することで、連合はより多くの材料を回収し、リサイクル材を増やした、より循環型のPET包装を可能にするPETリサイクルシステムの隆盛を思い描いている。

本イニシアティブは、循環型包装の課題に対する行動指向のソリューションを提供する、リサイクル・パートナーシップの「循環型への道」イニシアティブの一部である。連合は、5年間で2,500万ドル(約33億円)の初期資金調達目標を設定している。本連合のその他の設立メンバーには、The Coca-Cola Company、Danone、The Kroger Co. Zero Hunger|Zero Waste Foundation、Niagara Bottlingが含まれている。

【参照ページ】
(原文)New Recycling Coalition to improve recovery of plastic packaging and enhance the circularity of PET packaging
(日本語訳)ウォルマート・P&G・イーストマン、PETリサイクルの新しい取り組みを支援

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る