4月27日、グローバルなオルタナティブ資産会社であるTPGは、気候ソリューションに特化した戦略「TPG Rise Climate」の最終クローズを行い、機関投資家やグローバル企業から73億ドル(約9,500億円)を調達したと発表した。
TPGは2021年初頭に本ファンドを立ち上げ、すでに気候ソリューション分野全体で20億ドル(約2,600億円)以上をコミットしている。今回の気候戦略は、140億ドル(約1兆8,000億円)のグローバルインパクト投資プラットフォームであるTPG Riseの一部を構成している。
TPG Rise Climateは、定量的な方法で炭素回避を可能にする企業のポートフォリオの構築を目指し、インパクト資本とそのビジネス構築スキルを組み合わせて、商業的に実現可能な気候変動技術の範囲を拡大するために、クリーンエネルギー、実現ソリューション、脱炭素輸送、緑化産業、農業・自然ソリューションに焦点を当てた投資を行う。
昨年7月、同ファンドの初回クローズ後に、アルファベット、アップル、バンク・オブ・アメリカ、ボーイング、GE、ゼネラルモーターズ、ナイキなど、同ファンドの企業投資家の代表者で構成する「TPG Rise Climate Coalition」の立ち上げを発表した。TPGは、28の主要企業の代表者が来月開催される第1回連合会議に出席し、脱炭素戦略に関する見識や進捗状況を共有する予定だと述べている。
【参照ページ】
(原文)TPG Closes Rise Climate Fund at $7.3 Billion
(日本語訳)TPG、ライズ・クライメート・ファンドを73億ドルでクローズ