Mastercard、6大陸で新たに15のプロジェクトを実施し、森林再生活動を拡大

4月19日、Mastercardは、Priceless Planet Coalitionの森林再生活動を拡大し、新たに15件の再生プロジェクトを追加し、合計18件のプロジェクトを世界各地で実施すると発表した。本プロジェクトは、1億本の木を回復させるという連合の目標に向けた進捗を加速させるものだ。Mastercard Economics Instituteによると、環境に配慮した慈善団体への消費者の寄付は、パンデミック前の2019年の水準と比較して、2022年には世界で48.4%増加し、他の団体への寄付の伸びを上回ると予想されている。

プライスレス・プラネット連合のプロジェクト・ポートフォリオには、以下の場所における多様な地理的表現が含まれている。アジア太平洋地域(オーストラリア、カンボジア、中国、インド、フィリピン)、中南米(ブラジル、コロンビア、グアテマラ)、ヨーロッパ(フランス、ポルトガル、スペイン、スコットランド)、中東・アフリカ(マダガスカル、コンゴ民主共和国、ケニア、マラウイ、アラブ首長国連邦)、北米(メキシコ、米国)。オーストラリア、ケニア、ブラジルのアマゾンで進行中のコーリションによる植林を土台に、以上のような拡大が行われる。

森林再生は、気候変動対策として最も効果的で費用対効果の高い方法として広く認知されている。プライスレス・プラネット・コーリションは、単に植林を行うだけでなく、最もニーズが高く、気候やコミュニティ、生物多様性の目標にプラスの影響を与える可能性の高い場所で森林を再生させることに重点を置いている。同社は、パートナーであるコンサベーション・インターナショナルと世界資源研究所の指導のもと、科学に基づくベストプラクティスを用いて、新たなプロジェクトサイトの特定、適切な樹種の選択、継続的なモニタリングによる長期的な森林の健全性の確保を行い、同時に地域社会に経済機会を提供している。

【参照ページ】 
(原文)Mastercard expands the Priceless Planet Coalition’s forest restoration effort
(日本語訳)Mastercard、PricelessPlanetCoalitionの森林回復の取り組みを拡大

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る