Apple、約5,800億円のグリーンボンドをカーボンフリー新素材やクリーンエネルギーに分配

3月24日、Appleは、グリーンボンド発行で調達した資金を使った投資の資金使途を記載した年次グリーンボンド・インパクト・レポートを発表した。本報告書によると、Appleのグリーンボンド発行による収益は、カーボンニュートラルな素材やクリーンエネルギープロジェクトのためのイノベーションに充てられ、2030年までに製造サプライチェーンと製品ライフサイクル全体でカーボンニュートラルになるという目標を含む、同社のサステナビリティ目標をサポートしている。

Appleは、2019年のグリーンボンドで資金調達したプロジェクトとイニシアティブによって、約290万トンのCO2e、年間185GWhの再生可能エネルギー発電、699MWの新規設置の再生可能エネルギー発電が緩和またはオフセットされると推定している。

Appleのカーボンフットプリントの70%以上は、製品の製造に使用されるエネルギーから生み出されている。同社は、サプライヤーがエネルギー使用量を削減し、再生可能エネルギーに移行できるようにすることを目的としたプログラムへの投資を重要な重点分野のひとつに掲げている。2021年のグリーンボンド収益の配分には、サプライヤーのクリーン電力への移行を導くためのトレーニングとリソースへの投資、および日本、ベトナム、韓国を含む場所での費用対効果の高い再生可能エネルギー市場の構築を支援する政策提言活動への投資が含まれている。グリーンボンド報告書によると、2021年10月の時点で、24か国にまたがる同社の製造パートナーのうち175社以上が、Apple製品に100%再生可能エネルギーを使用することを約束した。

【参照ページ】
(原文)Apple’s $4.7B in Green Bonds support innovative green technology
(日本語訳)Appleの47億ドルのグリーンボンド、革新的なグリーンテクノロジーをサポート

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