Zurich、2030年までのネット・ゼロ達成にコミット

3月31日、Zurich保険グループは、気候変動に関する目標を20年前倒しさせ、2030年までに事業活動における排出量ネット・ゼロ目標を発表した。

本発表は、同社が過去1年間に開始した一連の排出量削減策および目標に続くものである。Zurichは昨年3月、業務上の排出量を2025年までに50%、2029年までに70%削減する目標を発表し、さらに上場株式・債券投資の炭素強度を2025年までに25%、不動産直接投資については30%削減する計画も発表している。

Zurichは9月に、航空機の利用を大幅に減らし、保有する車両から内燃機関自動車を排除するなどの対策も発表している。また、2050年までに投資ポートフォリオでネット・ゼロを達成することを約束している。

排出量の絶対量を削減することは引き続き同社の優先事項だが、Zurichは、回避できない排出を大気から取り除くことを約束した。本コミットメントとともに、同社は炭素除去のサプライヤーとの一連の合意も発表し、自然由来のソリューションを提供するサプライヤーに焦点を当てた。

Zurichは、食糧の回復力、山火事防止、より公平な社会の発展など、同社の幅広いサステナビリティ目標に沿ったプロジェクトが選ばれたと述べている。

【参照ページ】
(原文)Zurich aims for net-zero target in operations by 2030 instead of 2050
(日本語訳)チューリッヒ、2050年ではなく2030年までに運用のネットゼロを目指す

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る