EniとAir Liquide、炭素回収ソリューションで難燃性産業に挑む

3月21日、イタリアのエネルギー企業Eni社と、ガス、テクノロジー、サービスの大手Air Liquide社は、炭素回収・集積・輸送ソリューションを応用し、欧州の地中海沿岸地域の難燃性産業の脱炭素化を目指す新たなパートナーシップを締結した。

炭素回収技術とは、大気中や産業設備からCO2を除去し、地中深くに貯留または鉱物化する技術である。炭素回収技術分野は、地球温暖化防止目標の達成に繋がっており、企業、政府、投資家にとって重要な投資対象として発展してきた。

Eni社とAir Liquide社は、同地域における分離困難な産業のクラスターを特定し、大規模な炭素回収・貯留プログラムを開発するために最適な構成を定義するために協力する。Air Liquide社は、産業施設から排出されるCO2を最大95%回収することができる独自技術「Cryocap」を用いたCO2削減ソリューションを開発し、Eni社は地中海にCO2を恒久的に貯留する場所を特定する。

【参照ページ】
(原文)Air Liquide and Eni to cooperate for the decarbonization of hard-to-abate industries in Europe
(日本語訳)エア・リキードとEniが協力して、ヨーロッパの衰退しにくい産業の脱炭素化に取り組む

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る