3月9日、世界最大級の年金運用機関である米国教職員退職年金/保険組合(TIAA)の資産運用部門Nuveenは今年の投資家のアジェンダを推進すると予想される一連の主要トレンドを強調した 「2022 Proxy Season Preview」を発表した。 Nuveenは 、ESGの説明責任に関する新たな取り組みに加え、SECにおける代理人関連規則の変更に伴い、ESGに焦点を当てた株主提案の数が増加し、それらの提案には戦略や現実の成果・影響への期待に関するより明確な具体性が含まれると予想している。
Nuveenは投資家が注目する主な説明責任には、方針・事業戦略・監督体制・ESG課題に沿ったインセンティブ報酬、関連するKPIを伴う明確なESG関連コミットメントの設定などが含まれると報告した。
プレビューレポートでは、投資家がESGを投資やスチュワードシップのプロセスに統合し続ける中、E&Sパフォーマンスとより密接に連携するために、取締役選挙のトレンドに焦点が移る可能性もあると述べている。
Nuveenは、過去数年にわたる投資家によるESGの透明性の追求の成功や、投資家自身のESGへのコミットメントの急増など、こうした傾向を促す一連の主要因を強調している。