3月8日、エネルギーサービス企業のSchlumbergerは、エネルギー企業が事業から排出するメタンや日常的なフレアの除去を支援するさまざまなソリューションを提供する新事業、Schlumberger End-to-end Emissions Solutions(SEES)の立ち上げを発表した。
メタン排出の迅速な削減は、地球温暖化を1.5℃に抑えるという地球規模の気候目標の達成に貢献するための最も効果的な短期的行動の一つと考えられている。メタンは、CO2の約80倍もの温室効果ガスである。しかし、大気中での寿命がCO2の50-100年に対して10-12年と非常に短いため、メタンの排出を短期的に削減すれば、今後数年間で気候に大きな影響を与えることができる。
11月に開催されたCOP26では、世界経済の70%を占める100カ国以上が「グローバル・メタン・プレッジ」を立ち上げ、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で少なくとも30%削減すると約束した。
Schlumbergerによると、メタンとフレアの排出は、産業界からの直接のスコープ1および2の温室効果ガス排出の60%以上を占めている。
SEESは、メタンと日常的なフレア排出を測定・監視・報告・除去するソリューションを提供し、事業者が排出除去戦略を計画・追跡・行動することを可能にする。Schlumbergerはこの新しいプラットフォームを通じて、測定および削減ソリューションをスクリーニングし、あらゆる事業者の資産に最も費用対効果の高い技術構成を見つけ出す。また複数のメタン測定技術の評価後に事業者にさまざまなソリューションへのアクセスを提供し、企業が特定した排出を削減するための改善策の策定を支援する予定だ。
【参照ページ】
(原文)Schlumberger Launches Dedicated Business to Eliminate Oil and Gas Industry’s Methane and Routine Flare Emissions
(日本語訳)Schlumberger、エネルギー企業のメタンガス排出削減を支援する専用事業を立ち上げ