東京海上ホールディングス、脱炭素社会実現に向けNZIAに加盟

東京海上ホールディングス、脱炭素社会実現に向けNZIAに加盟

1月19日、東京海上ホールディングス株式会社は、気候変動対策を一層推進していく観点から、国際的なイニシアティブである「NetZero Insurance Alliance (NZIA)」に日本の保険会社として初めて加盟することを発表した。


NZIA は、2050 年までの温室効果ガス排出量ネット・ゼロ社会の実現に向けて保険引受ポートフォリオの移行を推進する国際的イニシアティブである。保険業界における、再生可能エネルギーの普及や脱炭素技術の開発等を支援していく必要性があるという認識の下、同社はNZIA に加盟した。今般の加盟を通し、同社は脱炭素の目標達成に向けた保険業界における国際的なルール作りに積極的に関与し、カーボンオフセット技術の肯定的評価や、企業の脱炭素に向けた活動を支援するエンゲージメントの重視など、各国の状況に応じた脱炭素化のプロセスを尊重する枠組みの策定を目指すとしている。

また、今回同時に、傘下である東京海上日動火災保険も、投融資に伴う温室効果ガスの排出量の計測および開示手法を開発する国際的なイニシアティブである Partnership for Carbon Accounting Financials (PCAF)に加盟することを発表した。 また、同社は日本における温室効果ガス排出量の計測・開示に係る論議をリードする PCAF Japan Coalition にも加盟する予定である。これらの加盟を通じて、東京海上日動は温室効果ガス排出量の計測・分析に係る技術を高めていくとともに、投融資先との脱炭素に向けた対話の質を高めることを目指すとしている。

【参照ページ】
Net-ZeroInsurance Alliance (NZIA) Insurance Alliance (NZIA) Insurance Alliance (NZIA) への加盟

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る