1月12日、SDGs推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は、「自然・生物多様性ベンチマーク」の原案を発表し、パブリックコメントの募集を開始した。
2022年1月12日から3月2日まで、WBAは方法論草案に関するパブリックコンサルテーションを開催している。本公開に伴い、ベンチマークの方法論について、ステークホルダーの皆様からの追加的な意見を求める。また、2月~3月にかけてバーチャル円卓会議を開催し、方法論についての意見を集める。円卓会議の詳細については、2022年1月末までに公開される。本ベンチマークの初版は2022年4月の発表を予定している。
WBAは生物多様性の損失や生態系の劣化がかつてない速さで起こり、社会と経済が自然に配慮したアプローチをとることが急務になっている今、ビジネスが環境に与える影響の理解、透明性、説明責任の必要性を認識している。また、WBAの循環型変革の範囲を自然や生物多様性も対象とするよう拡大する必要性を確認している。新たに創設された自然・生物多様性トランスフォーメーションは、生物多様性、気候、土地、海、水に関する惑星の境界線内で人類と自然が共存できるよう、企業の影響が安定的で強靭な生態系にいかに寄与しているかを検証することを目的としている。
2022年、WBAの自然・生物多様性ベンチマークは、22業界にわたる最も影響力のある1,000社を対象に適切なガバナンス、生物多様性、環境管理を通じて、社会的包摂やコミュニティへの影響を考慮しつつ、安定的で強靭な生態系への貢献について評価を開始する予定である。 ベンチマークの最初のイテレーション(反復)は、2022年11月に公表される予定である。
本方法論の草案は、既存の自然界の基準やベストプラクティスを基にしながら、いくつかのギャップを認識し、埋めようとするものである。これは、企業が生物多様性のリスクが最も高い場所を理解し、有害な傾向を止めるために迅速に行動し始める動機付けとなるように設計されている。
【参照ページ】
Nature and Biodiversity Benchmark
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