1月4日、自動車大手フォードは顧客の高い需要に後押しされ、EVピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産能力を年間15万台とほぼ倍増する計画を発表した。同社によるとこの新型車には20万台近い予約が寄せられており、今週から予約者に向けてトラックの注文を開始するよう案内を進めている。
EV F-150の需要に対応するため、フォードは、製造、購買、戦略、製品開発、生産能力計画の従業員からなるタスクフォースが、同車の生産に適応し拡大する方法を模索中であると発表。フォードはまた、バッテリーセル、バッテリートレイ、電気駆動システムなどの電気自動車部品の生産能力を高める方法を見つけるために、主要サプライヤーと協力している。
今回の発表は、ここ数カ月の間にフォードの車両電動化計画が大幅に増加したことを受けたものである。同社は2025年までに300億ドル以上をEVに投資することを約束しており、2021年9月には、テネシー州の大規模キャンパスとケンタッキー州のバッテリー工場の建設に70億ドルの投資を計画し、北米におけるEVエコシステムの大規模拡張を開始した。また同社は、2年以内に世界のバッテリーEVの年間生産能力を60万台まで拡大することを見込んでいる。
フォードは、現在小売顧客向けのF -150ライトニングトラックと商用顧客向けのF -150ライトニングプロに関しては量産を加速する前の最後のプレビルド段階であると述べており、2022年のF-150ライトニング・ピックアップの納車は2022年春に開始予定であると述べている。
【参照ページ】
(原文)Ford plans surge in production of all-electric F-150 Lightning pickup truck
(日本語訳)フォード、電気自動車「F-150 Lightning」の生産台数急増を計画