PCAF、GHG算定方法のドラフトやディスカッション・ペーパーを公表

PCAF、GHG算定方法のドラフトやディスカッション・ペーパーを公表

11月10日、PCAF(The Partnership for Carbon Accounting Financials)は、グリーンボンド、ソブリン債、および排出権の除去に関するGHG算定方法のドラフト、および資本市場商品に関するディスカッション・ペーパーを公表した。パブリックコメントは12月17日まで受け付ける。

PCAFは、2019年9月にグローバルに立ち上げられた組織であり、現在170以上の銀行や投資家が

PCAFイニシアチブに加入している。PCAF参加者は、金融業界向けの「グローバルGHG会計・報告基準」を共同で策定し、融資や投資に伴う温室効果ガスの排出量を測定・開示を行っている。

■新たなGHG算定方法のドラフト

今回発表された3つの新手法案は、グリーンボンド、ソブリン債、および排出権取引のための融資・投資による排出量を測定するためのものとなっている。これらの手法は、アフリカ、アジア太平洋、欧州、中南米、北米の金融機関21社で構成されるPCAFコアチームによって開発された。

■資本市場商品に関するディスカッション・ペーパー

ディスカッション・ペーパーでは、気候変動への移行を促進するための資本市場の重要性を強調し、促進排出量の概念を紹介している。促進排出量のガイドラインを策定するために必要な主要な選択を説明し、その選択を行う上での複雑な課題について述べている。PCAFは、2022年に資本市場活動のためのGHG会計手法を開発・公開するための次のステップをペーパーの中で提示している。

【参照ページ】
(原文) PCAF launches a public consultation on three new draft methods and a discussion paper on capital market instruments
(翻訳)PCAF、3つの新しいドラフトメソッドと資本市場商品に関するディスカッションペーパーのパブリックコンサルテーションを開始

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