CEO気候リーダー同盟、COP26に参加する世界のリーダーに向けた公開書簡を発表

 

10月27日、「CEO気候リーダーズ同盟(Alliance of CEO Climate Leaders)」は各国政府に対し、2030年までに世界の二酸化炭素排出量を少なくとも半減させ、2050年までに世界の排出量をネット・ゼロにすることを約束する1.5℃シナリオに沿った国家決定拠出金を政策ロードマップとともに発表することをも求める公開書簡を発表した。

CEO気候リーダーズ同盟は、世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑え、公正な移行を実現する

チャンスを維持するためには、COP26で大胆な気候政策の合意が必要とした。また、6月に発行した公開書簡に記載されている詳細なセクター別の政策提言に加えて、他の企業が排出削減を加速し、イノベーションを拡大し、2050年までにネット・ゼロの世界を実現するための3つのポイントを特定した。

  1. 化石燃料への補助金を廃止し、気候変動に配慮した商品への関税を引き下げ、市場ベースで意味のある、広く受け入れられる炭素価格メカニズムを開発し、公正な移行を確保するための適切な措置を講じる
  2. 既存の実証済みソリューションをバリューチェーン全体で拡大したり、新技術を開発したりするなど、先発企業を支援し、インセンティブを与える。政府は、主要技術の迅速な展開を可能にする効果的な規制、および低炭素製品の体系的な公共調達などを通じて、移行の規模拡大と加速を支援することができる
  3. 気候適応策への投資として、自然災害に対する防御策やリスク回避策を拡充し、気候変動に強い持続可能な食料生産や水の供給を促進することで、回復力のある都市、サプライチェーン、インフラを構築する

【参照ページ】
(参考記事)CEO Climate Alliance to world leaders: We support you in taking decisive climate steps at COP26
(日本語訳)CEO気候リーダー同盟、COP26に参加する世界のリーダーに向けた公開書簡を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る