Morningstar、サステナリティクスの国別評価をファンドのサステナビリティ・リスク評価ツールに統合

Morningstar、サステナリティクスの国別評価をファンドのサステナビリティ・リスク評価ツールに統合

独立系投資調査会社のモーニングスターは、ESG格付け・調査会社の子会社であるサステナリティクスのカントリー・リスク・レーティングを取り入れることで、ファンドの投資対象を社債に加えてソブリン債にも拡大し、モーニングスター・サステナビリティ・レーティングの対象ファンドを大幅に拡大することを発表した。モーニングスターは2020年7月にサステナリティクスの買収を完了している。

モーニングスターは、投資家がESG情報を使ってポートフォリオを評価できるようにすることを目指して、2016年に「サステナビリティ・レーティング」を導入し。2019年には、サステナリティクスの企業ESGレーティングを、ESG課題によって企業の経済的価値がリスクにさらされる可能性の度合いを測る「ESGリスクレーティング」に置き換えて、ツールをアップデートした。

モーニングスターは、サステナリティクスの「カントリーリスク評価」を新たにソリューションに統合することで、サステナビリティ評価の算出に使用する資産の範囲を拡大し、約25,000本のマルチアセットファンドおよびフィクストインカムファンドのカバレッジを追加し、全世界で85,000本以上のファンドの評価を利用できるようになった。

サステナリティクスの「ESGリスク評価」と「カントリーリスク評価」は、どちらもESGの絶対的なリスクの度合いを測定するように設計されているが、ESG評価は長期的な企業価値に関するリスクを測定し、カントリー評価は長期的な経済発展に対するリスクを評価している。

【参照ページ】
(原文)Morningstar’s Sustainability Ratings Coverage Expands by 25,000 New Funds with the Addition of Sustainalytics’ Country Risk Ratings
(日本語訳)Morningstar、サステナリティクスの国別評価をファンドのサステナビリティ・リスク評価ツールに統合

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