Philips、サプライチェーン・サプライヤーそれぞれに気候変動対策と排出量目標の設定を要求
10月28日、医療機器メーカーのフィリップスは、サプライチェーンにおける気候変動への影響を低減するための新たな目標を発表した。これは、2025年までに同社のサプライヤーの半数以上が科学的根拠に基づく排出量削減目標に取り組むことを目指すものだ。
多くの企業の気候変動対策は、自社の直接的なオペレーションやエネルギー調達に起因する
排出量(スコープ1および2)の削減を目標としているが、企業が直接コントロールできないバリューチェーンの領域(スコープ3)は、通常、最大の排出源であり、対策が最も困難だ。
昨年、オペレーション上のカーボンニュートラルを達成したフィリップスは、サプライチェーンの脱炭素化に向けた新たな取り組みにより、自社のオペレーションにおけるCO2削減量の7倍の効果が期待できると述べている。
フィリップスは、科学的根拠に基づく目標の設定、CO2削減効果を最大化するための企業構造の改善、能力開発への直接的な支援やサプライヤーへの支払条件の優遇などのインセンティブの提供において、サプライヤーを支援し、インセンティブを与える積極的な役割を果たしていくとしている。また、新たな再生可能エネルギープロジェクトの開発を支援し、よりクリーンなエネルギー源を提供するために、サプライヤーとの間で仮想電力購入契約(VPA)の締結を積極的に検討していく。
【参照ページ】
(原文)Philips announces ambitious climate action to drive significant reduction of greenhouse gas emissions in its supply chain
(日本語訳)Philips、サプライチェーンに気候変動対策を、サプライヤーに科学的根拠に基づく排出量目標の設定を要求