
6月3日、テキサス州のグレン・ヘガー会計監査官は、石油・ガス会社への投資を制限していると見なす金融機関のリストを更新し、世界最大の資産運用会社ブラックロック社を除外したと発表した。ヘガー氏は、ブラックロック社のエネルギー産業に対する姿勢の変化を「大きな勝利」と評価している。
このリストは、テキサス州法に基づき、州の年金基金などが投資を引き揚げる対象となる企業を指定するもの。会計監査局は今回、投資引き揚げ対象となる投資ファンドも約332本に減少し、前回更新時から減少したことも明らかにした。
ヘガー会計監査官は、「ブラックロック社の除外は、テキサス州が示してきたリーダーシップの正当性を証明するものだ」と述べ、同社が気候変動対策に関する一部の国際イニシアチブから距離を置き、石油・ガス投資を制限する方針を転換したことを除外理由として挙げた。
リストは2022年に初公表され、州の主要な年金基金などが対象となる。会計監査局は今後も情報を継続的に見直し、リストは変更される可能性があるとしている。
(原文)Texas Comptroller Glenn Hegar Announces Update to List of Financial Companies that Boycott Energy Companies
(日本語参考訳)テキサス州会計検査院グレン・ヘガー氏、エネルギー企業をボイコットする金融企業リストの更新を発表