12月11日、コンプライアンス・倫理、データプライバシー、サステナビリティ管理、投資家向け広報のクラウドソフトウェアプロバイダーとして業界をリードするEQSグループは、ESG管理および報告ソリューションに特化したベルリンのSaaS企業Daato Technologiesの買収を発表した。これにより、EQSグループは企業がESG規制を確実に遵守し、サスティナビリティ報告機能を強化するオールインワンプラットフォームを提供することを目指す。
サステナビリティ報告機能を強化
今回の買収によって、EQSグループはEUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)、サステナビリティ報告基準(ESRS)、EUタクソノミ、CO2フットプリント、サプライチェーン・デューデリジェンス法(LkSG)、CSDDD、CBAM、EU森林破壊防止規制(EUDR)といった複雑なESG規制への対応を支援する体制をさらに強化する。これにより、企業は効率的かつ透明性をもってサステナビリティの取り組みを進めることが可能になる。
EQSグループのソリューションは、リソースと専門知識を要するコンプライアンスプロセスを自動化・合理化することで、企業が法的義務を果たしながら中核業務に専念できるよう支援する。
両社のシナジーと価値
EQSグループ創設者兼CEOのアヒム・ヴァイク氏は次のように述べている。
「DaatoをEQSグループに迎えることで、ESG管理能力をさらに強化することができます。サスティナビリティが企業にとって重要性を増す中、Daatoの専門知識と我々のプラットフォームが一体となることで、企業は透明性と説明責任を果たし、ステークホルダーとの信頼関係を築くことができる。」
Daato Technologiesの代表者も、次のようにコメントしている。
「EQSブランドが持つ信頼と卓越した実績は疑いようがありません。このパートナーシップにより、顧客はすべてのコンプライアンスプロセスを1つのプラットフォームで管理できるようになり、業務負担とコストを大幅に削減することが可能になります。我々は共に、企業のサステナビリティトランスフォーメーションを加速させていきます。」
複雑化する法規制に対応
ESGやサステナビリティに関連する法規制は年々複雑化し、多くの企業がその対応に苦慮している。EQSグループは、こうした課題に対処する戦略的パートナーとして、企業が信頼と透明性を基盤に持続可能な成長を遂げることを支援する。
今回の買収により、EQSグループは企業が抱えるコンプライアンスおよびサステナビリティ報告の課題を包括的にカバーする革新的なソリューションを提供し、持続可能な未来への貢献を加速させる狙いである。
【参照ページ】
(原文)Daato joins forces with compliance champion EQS group