ライトシフト、グリーンバッカーから約154億円を調達

3月28日、蓄電池プロバイダーのライトシフト・エナジーは、クリーンエネルギーに特化した運用会社、グリーンバッカー・キャピタル・マネジメント(GCM)から1億ドル(約154億円)を調達したと発表した。

エネルギー貯蔵ソリューションとインフラは、エネルギー転換の重要な投資分野として浮上している。風力や太陽光など多くの再生可能エネルギー源が断続的な発電という性質を持ち、エネルギーが無駄にならないようにしながら24時間エネルギー需要を満たす必要があることから、蓄電は急速に拡大するクリーンエネルギー転換の主要なビルディングブロックのひとつを形成している。

デロリアン・パワーからリブランドしたライトシフトは、マイケル・ハーバートとローリー・ジョーンズによって2019年に設立された。同社は、公営電力、投資家所有の公益事業、大企業の消費者からの急成長する需要を満たすことを目的とし、米国全土で最大250MWの規模のバッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトの多様なパイプラインを開発している。

今回の資金調達には、持続可能なインフラ開発プラットフォームへの成長株式投資に特化したGCM傘下の投資ビークルからの2,000万ドル(約30億円)が含まれ、ライトシフトのチーム規模拡大、販売促進、パイプラインの拡大に充てられる。また、持続可能なインフラ資産に投資するGCM傘下の第2の投資ビークルからの8,000万ドル(約123億円)は、ライトシフトのポートフォリオの建設と運営を支援する。

【参照ページ】
(原文)Lightshift Energy raises $100 million from Greenbacker Capital Management to expand utility scale battery storage across North America
(日本語参考訳)ライトシフト・エナジーがグリーンバッカー・キャピタル・マネジメントから1億ドルを調達し、北米全域で公益事業規模の蓄電池を拡大へ

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る