5月31日、不動産に特化したESGデータ技術プロバイダーであるMeasurablは、9,300万ドル(約129億円)を調達したことを発表した。今回の資金調達は、プラットフォームの拡大、国際展開やグローバルパートナーシップのための資金調達を目的としている。
2013年に設立されたMeasurablは、商業用、住宅用、企業用不動産の所有者や資産管理者がESGデータを測定、管理、報告できるデータ管理プラットフォームを提供し、物理的気候リスクへのエクスポージャーの評価と軽減、規制への対応、建物の脱炭素化への取り組み、持続可能な金融機会のサポートを行っている。本プラットフォームは現在、93カ国で160億平方フィート以上の不動産、2兆ドル(約277兆円)以上の資産価値をカバーしている。
今回のシリーズD資金調達ラウンドは、Measurablが2021年に行った5,000万ドル(約69億円)のシリーズC資金調達に続くものである。先行ラウンドを終えてから、同社はユーティリティデータの自動化や住宅不動産ソフトウェアプラットフォームのWegoWise、脱炭素に特化したスマートビルディングのプラットフォームプロバイダーのHatch Dataなどの企業を買収した。
同社は、今回の資金調達により、ESGツールとサービスのプラットフォームへの統合を進め、資産最適化製品とエンタープライズESG製品を統合し、グローバル化した顧客サポートとパートナーネットワークに投資すると述べている。また、Measurablは、アジア太平洋地域のような新しい市場を含め、国際的な拡大努力も続けていく予定である。
今回の資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタル投資家のEnergy Impact PartnersとSway Venturesが主導し、Moderne Ventures、WVV、Suffolk Construction、Broadscale、Camber Creek, Salesforce Ventures, Building Ventures, Constellation Technology Ventures, Concrete Ventures, RET Ventures, Colliers, Lincoln Property Company等の投資家が参加した。
【参照ページ】
(原文)Measurabl Closes $93 Million Series D to Fuel Global Expansion of Market-Leading Real Estate ESG Platform
(日本語参考訳)不動産ESGデータ提供のMeasurabl、約129億円を調達