Blackstone が支援する炭素・環境市場プラットフォーム Xpansiv、市場インフラを提供する APX を買収

Blackstone が支援する炭素・環境市場プラットフォーム Xpansiv、市場インフラを提供する APX を買収

8月1日、グローバルな炭素・環境商品市場インフラストラクチャのXpansivは、エネルギー・環境市場レジストリインフラストラクチャのAPXを買収したと発表した。APX は環境商品および電力市場向けのテクノロジーとサービスを提供しており、そのソリューションは取引管理、レジストリ、スケジューリング、決済、需要側管理、資産管理、分析、運営、取引所、清算、仲介に及んでいる。

今回の買収は、オルタナティブ投資会社 BlackstoneがXpansivに行った4億ドル(約540億円)の戦略的投資に続くもので、同社の有機的およびM&Aに焦点を当てた成長戦略を支援する。Xpansiv は、この出資により APX の買収を完了できたと述べている。

【関連記事】Blackstone、炭素・環境市場向けプラットフォーム Xpansiv に約550億円を投資

Xpansivは、市場参加者が炭素、エネルギー、水などの環境商品を評価・交換できるインフラを提供し、ボランタリーカーボンオフセット、再生可能エネルギークレジット(REC)、低炭素燃料の市場データを提供している。同社の事業部門には、ESG商品スポット取引所CBL、オーストラリアを拠点とする水スポット取引所H2OX、市場データプロバイダーXSignals、ESGを含む商品マルチレジストリポートフォリオ管理システムEMAが含まれる。

Xpansivの社長兼COOであるJohn Melbyによると、この買収によって、APXのレジストリツールとサービスを含む同社の提供するサービスが増加するという。Xpansivは今年初めにAPXの20%の少数株主持分を取得し、両社は長期的な戦略パートナーとして、XpansivのCBL取引所はAPXインフラ上で動作する主要レジストリと完全に統合されている。

【参照ページ】
(原文)Xpansiv Acquires APX to Scale Environmental Commodity Market Infrastructure
(日本語訳)XpansivがAPXを買収し、環境商品市場インフラの規模を拡大

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-11

    ESMA、第2回リスク監視報告書を発表し、ESG投資の減速を指摘

    8月29日、欧州証券市場監督局(ESMA)は2024年の第2回リスク監視報告書を発表した。同報告書…
  2. 2024-9-11

    Microsoft、EDPRと20年間の再生可能エネルギー購入契約を締結

    8月26日、再生可能エネルギー生産会社のEDP Renewables(EDPR)は、Microso…
  3. 2024-9-11

    気候技術企業のCarbon Caputure、DACプロジェクトの一時停止を発表

    8月30日、気候技術企業のCarbon Caputureは、新たに声明を発表し、現在の同社の計画に…
ページ上部へ戻る