CBI、グリーンボンド市場の拡大を予測。2022年は年間1兆ドルの見通し

1月31日、Climate Bonds Market Intelligence(CBI)は、2021年の世界のグリーンボンド発行統計を発表した。Climate Bonds Market Intelligenceによると、グリーン発行の継続的な加速により、2021年のグリーン債券市場は5,174億米ドル)に達した。 年間の数値は市場の開始以来最も高く、10年連続でグリーン市場は拡大を続けている。

グリーンボンド発行額において米国とドイツは、首位の1位と2位を維持した。3位以下は、中国、フランス、英国、スペイン、オランダの順となっている。

資金使途別では、エネルギー分野が最も多く35%。続いて、不動産30%、交通・輸送18%、水インフラ6%、廃棄物4%の順となっている。昨年と比べて不動産が伸長し、交通・輸送の割合は減少する結果となった。

CBIは、グリーン投資が2022年に9,000億〜1兆米ドルに達すると予測している。グリーンボンド以外のサステナブルボンドは1兆米ドルから1.2兆米ドル(約130兆円)と見積もっている。 これにより、2022年のサステナブル・ファイナンス市場予測は、1.9兆(約200兆円)〜2.2兆米ドル(約230兆円)になる。また、2025年にはグリーンボンドだけで5兆米ドル(約550兆円)増とも見積もっている。

【参照ページ】
(原文)$500bn Green Issuance 2021: social and sustainable acceleration: Annual green $1tn in sight: Market expansion forecasts for 2022 and 2025
(日本語訳)CBI、2022年と2025年の市場拡大予測 2022年、年間のグリーン1兆ドルの見通し 

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る