3月17日、一般社団法人日本化学工業協会(日化協)は、カーボンニュートラル行動計画における2030年度の目標を見直し、2022年度実績から運用を開始すると発表した。
今回の改定では、2030年度目標を従来の2013年度比10.7%減から32%減へと大幅に引き上げた。また、新目標では、BAU比指標を無くし、絶対量のみを指標とすることで、化学産業のCO2排出削減に対する姿勢や取り組みを分かりやすく示す。
新目標は、2050年カーボンニュートラルに向けて整合的かつ野心的な目標である。実装可能な先端技術BAT(Best Available Technology)をベースとした省エネ技術に加え、現在開発が進められている革新技術による排出削減によって、目標達成を目指すとした。
日化協は、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)のもとで、「低炭素社会実行計画」および「経団連カーボンニュートラル行動計画」に、会員および賛同企業が参加し、2013年度から取り組んできた。