旭化成株式会社は7月1日、スマートフォンや電気自動車で使用されるリチウムイオン電池(LIB)の電解液の主要原料であり、世界中で需要が高まっている高純度エチレンカーボネート(EC) および高純度ジメチルカーボネート(DMC) の製造技術のパッケージが完成し、第1号のライセンス契約を締結したと発表した。
昨今電気自動車(EV)への世界的なシフトが見込まれ、それに伴いLIBのさらなる需要拡大が予想されている一方で、地球温暖化対策の観点から、LIBの主要構成要素にも環境に配慮した設計が求められている。旭化成は、本技術により環境に優しいLIB用電解液の供給が可能になり、サステナブルな社会の実現に貢献すると考えている。
今後は高純度EC3.8tと高純度DMC7万tの製造技術パッケージを、ライセンス権当該国での非排他的製造権及び非排他的販売権利として海外大手化学メーカーに供与する。